子供に「プログラミングを勉強してほしい」と考えている方も多いでしょう。しかし、いきなり大人向けの学習ツールを使わせるのは難しいですよね。
そこでこの記事では、無料で使える子供向けのプログラミング学習ツール「Scratch(スクラッチ)」についてご紹介します。
Scratchでできること、利用時の注意点、そしてScratchを使って制作されたプログラミング事例も紹介しているので、子供用のプログラミング学習の参考にしてみてください。
目次
Scratch(スクラッチ)とは
Scratchは、アメリカの非営利団体「Scratch財団」が提供しているプログラミングツールです。8〜16歳向けのプログラミング学習ツールとして提供されています。
まずはScratchを導入する魅力を3つ紹介します。
①無料で導入できるので安心
Scratchは、豊富なプログラミング学習機能が搭載されていながら、無料で導入できるのが魅力です。
ツールの利用はもちろん、操作や機能活用にもお金がかかりません。手軽に導入できるほか、オンラインプログラミング教室や学校といった教育機関でも利用されている学習ツールです。広く一般的な学習ツールですので、ぜひ自宅のパソコンに導入してみてください。
②ブロックを組み立てるプログラミングなので簡単
Scratchは、コード(構文)がブロック化してあり、組み立てながらプログラミングできる面白い学習ツールです。
パズルを組み立てるように、ブロックの位置を替えるだけでプログラミングが完成します。初心者の方がすぐにコードを理解できることはもちろん、子供がパズル遊びを楽しみながらプログラミングに打ち込めるのが魅力です。
遊び感覚でプログラミングを学び、最終的にはゲームやシステムを作れてしまうため、ぜひ子供用の学習ツールとして利用してみてください。
Webブラウザですぐに操作できる
プログラミングツール導入といえば、動作環境を整えたり、制作環境を構築したりと、さまざまな手間がかかると思われがちです。もちろん、通常のプログラミングツールは構築に時間がかかります。
一方、Scratchは何ひとつ準備が必要ありません。Webブラウザでツールを開けばすぐにプログラミング学習をスタートできるのが魅力です。
子供が混乱せずに学習できることはもちろん、環境構築がわからない親御さんにとってもうれしいプログラミング学習ツールだと言えます。
Scratchでできること
Scratchは、通常のプログラミングツールと同じように、さまざまなコンテンツや要素を構築できます。参考として、Scratchでできることを2項目に分けて見ていきましょう。
プログラミング教育・学習
Scratchでは、シンプルにプログラミング教育や学習を実施できます。
基本構文となるプログラミングの書き方をブロックを入れ替えながら学べるほか、コードの書き方が自然と身に付いていくのが魅力です。
またScratchには、初心者向けのチュートリアルが用意されています。オンラインプログラミング講座や学校に通わなくても基礎的な操作を学べるので、まずは子供と一緒にScratchのチュートリアルを楽しんでみてください。
ゲーム制作
Scratchでは、実際にゲーム制作をスタートできるのが特徴です。
キャラクターの画像を読み込ませて動きをつけることはもちろん、スマホアプリのように音を付けたゲームを作成できます。ゲーム制作はプログラミング学習の応用として活用できるのが魅力です。
基礎的な知識を学び終わった後、実践編として利用できるため、学習のアウトプットに役立ててみてください。
また、Scratchの公式サイトには、過去に作成されたゲームやプログラムの事例が掲載されています。面白いゲームが多数公開されているため、ぜひ子供と一緒にチェックしてみてください。
Scratchを利用する注意点
無料で利用でき豊富な機能を使えるScratchですが、利用する際に気を付けることが2つあります。初めてScratchを導入する方は、紹介する2つの注意点をチェックしてみてください。
公式サイトにカリキュラムがない
まず、Scratchには1つ1つ小分けされたチュートリアルは用意されていますが、段階を踏んで知識を学べるカリキュラムが提供されていません。
もちろんチュートリアルだけでも学習できることはいくつもあるのですが、学習の順番に悩んでしまう人も多いはずです。Scratchを使ったプログラミング学習を効率化したいのなら、オンラインプログラミング教室を利用するか、市販のScratch対応の学習教材を購入するのがおすすめです。
もしオンラインプログラミング教室を使って講師から学ばせたいのなら、以下の記事をチェックしてみてください。おすすめのオンラインプログラミング教室を紹介しています。
子供向けオンラインプログラミング教室おすすめ5選!選び方や価格情報もまとめて解説
PCでのみ利用できる
中には「スマホで手軽にプログラミングを学ばせたい」「タブレットを活用したい」と考える方もいらっしゃるのでしょう。残念ながらScratchは、PC(パソコン)のみ対応している学習ツールです。
スマホやタブレットではサービスを利用できないので注意してください。もしScratchを使って学習を始めたいのなら、まずはパソコン選びから始めることをおすすめします。
動作環境を満足するパソコンの場合、数万円から見つかります。詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
子供向けオンラインプログラミング教室おすすめ5選!選び方や価格情報もまとめて解説
Scratchを使った開発事例
最後にScratchで作成されたゲームの開発事例を紹介します。
①Fire Frends
Fire Frendsは、ノスタルジック調の友情ストーリーで構成されたゲームです。
ゲーム内でさまざまなミニゲームが用意されており、キャラクターのアニメーションや音楽にもこだわられています。キャラクターごとに音楽やセリフが替えられているほか、おしゃれな背景が魅力です。ストーリー性のあるゲームですので、ぜひ一度ゲームに触れてみてください。
Piano Pets
Piano Petsは、かわいいキャラクターが特徴のリズムゲームです。
上から降ってくる鍵盤とキャラクターを揃えることによってポイントが貯まっていきます。ポイントが貯まるたびスピードが上がっていくため、何度もチャレンジしたくなるプレイ感が魅力です。
また、このゲームでは、キャラクターの変更や音楽の変更にも対応しています。カスタマイズ性のあるゲームをScratchで作成できるので、まずは一度ゲームをプレイしてみてはいかがでしょうか。
おわりに
この記事では、子供向けのプログラミング学習ツールであるScratchについて紹介しました。
Scratchは無料で導入できるほか、Webブラウザを使って簡単に操作できるのが特徴です。国内の子供向けのプログラミング学習ツールでもよく利用されているツールですので、まずは公式サイトから操作感をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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