AI開発に利用するプログラミング言語にお悩みの方も多いでしょう。もし効率的かつシンプルで扱いやすい言語をお求めなら、Pythonを使ったAI開発をおすすめします。
この記事では、PythonでAI開発する魅力や実現できることを初心者向けにわかりやすくまとめました。学習手順や事例も紹介しているので、AI開発の参考にしてみてください。
目次
Pythonとは?
Pythonとは、以下に示すような幅広い開発に活用できる高水準の汎用性プログラミング言語です。
- 数値計算
- Webアプリケーション開発
- AI開発
シンプルなコードを使ってコーディングでき、初心者からでも始めやすい言語として人気を集めています。また、連携可能なシステムが多く、開発したい目的に対し柔軟に対応できるのが特徴です。
世界シェア率上位に位置するプログラミング言語ということもあり、近年では人気アプリなどもPythonを使って開発されています。
Pythonについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
【プログラミング言語】Pythonとは?開発できる要素と利用する魅力を解説
PythonでAI開発する魅力
AI開発を始めるのなら、Pythonを活用するのがおすすめです。
Python活用の魅力を3つまとめました。プログラミング言語の選択にお悩みなら、ぜひ参考にしてみてください。
①ライブラリ・フレームワークが豊富
PythonはAI開発に特化したライブラリ・フレームワークの数が多く、AI開発を効率化できるのが魅力です。
1からコーディングせずにプログラミングできるほか、すでにカスタマイズされているライブラリやフレームワークを使って、必要最小限の記述だけでAI開発を進行できます。
開発に時間をかけられない、費用をかけられないとお悩みなら、すでに基盤がそろっているPythonを活用するのがおすすめです。
②企業導入実績が豊富
Pythonは世界シェア上位に入り込む人気のプログラミング言語であり、次のような有名サービスにも活用されているのが特徴です。
- Amazon
- Dropbox
- Netflix
- YouTube
上記のサービスはほんの一例です。シェア率が高いということは、他サービスとの汎用性もあるため、複数の面で開発しやすくなります。後々の開発委託において、対応できる開発会社が多いことも含めて、AI開発ニーズの高いPythonを選ぶのが最適です。
③コードがシンプルで扱いやすい
Pythonのプログラミングコードは、シンプルで記述しやすいのが特徴です。例えば、Javaというプログラミング言語と比較すると、次のような差があります。
【Javaの場合】
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.printIn(1+1);
}
}
【Pythonの場合】
print(1+1)
他のプログラミング言語の場合、クラスや出力などを記述しなくとも、コードが動作します。記述内容を必要最小限に抑えられるため、労力の負担を減らしつつAI開発を進行できるのが魅力です。
PythonのAI開発で実現できること
PythonのAI開発で、実現できる項目を4つまとめました。
画像認識
Pythonを使ってAI開発を実施すれば、画像認識によるシステムの開発が可能です。例えば、次のような目的で画像認識を活用できます。
- 自動運転
- 顔認証
日常的に活用されているシステムです。莫大な情報を読み込ませることによって、正しい画像認識が可能となります。
音声認識
PythonのAI開発では、音声認識のシステムを構築できます。参考例を以下にまとめました。
- 音声認識デバイス(アレクサ、Siriなど)
- 音声入力
- 自動翻訳
音声認識は多国間のコミュニケーションという分野でもニーズが高まっている技術です。製品開発・サービスでも音声を使ったコンテンツなどが多数登場しています。
異常検知
Pythonで開発したAIは、製造業といった品質管理の分野でも求められている技術です。参考例を3つ紹介します。
- 不良品検出
- 地震検知
- スマートリング(健康管理)
物の形や温度、動きなどから、自動で異常を検知してくれる技術です。製造業で活用されていることはもちろん、健康チェックや自然界の変化など、これまでに起きた事象をもとに、AIが検知してくれます。
予測
Pythonで開発したAIは、過去に起きた事象のビッグデータを活用して将来予測に活用できます。参考として、主な予測例を以下にまとめました。
- 天気予報
- マーケティング予測
- 危険予測
今後の動き、流れを統計的に割り出してくれるほか、複数の要素を織り交ぜて提案してくれます。複雑な条件の予測にも対応できることから、人間の能力を超えた予測も可能になると期待されています。
PythonによるAI開発の学習手順
Pythonを使ったAI開発を自社で実施したいのなら、まずは適切な学習手順を踏む必要があります。学んだ知識・技術は、業務委託時の成果品チェックでも役立つため、紹介する流れに沿って学習をスタートしてみてください。
①Pythonの基礎操作を学ぶ
まずは、開発のベースとなるプログラミング言語「Python」の基礎操作を理解することが重要です。
どれだけAI開発を効率化できると言っても、Pythonの基礎や記述方法を理解しておかなければ、開発にとりかかれません。参考として、学習に最適なコンテンツをまとめました。
- Pythonの学習本
- プログラミング教室
- 無料学習サービス
- 動画配信サイト
Pythonは無料から学習できるのが特徴です。気になる学習方法を選んで実際に基礎を学んでみてください。
②AI開発の知識を学ぶ
Pythonの基礎を学んだら、実際にAI開発の知識を学び始めましょう。ちなみにAI開発のコーディング方法を学ぶ際には、以下の開発環境を整えることが重要です。
- ライブラリ
- フレームワーク
AI開発に必須の要素であるため、ライブラリ・フレームワークを駆使しながらAI開発を実施してみてください。
PythonによるAI開発の事例
Pythonを使ったAI開発の事例として、実際に開発されたサービスを2つ紹介します。
①チャットボット
生活用品・日用品を販売しているECサイト「LOHACO」では、サポートサービスとしてAIチャットボットを使った自動返信を提供しています。
チャット形式でキャラクターと会話できることはもちろん、商品購入についての不安や悩みを気軽に相談できるのが特徴です。AI開発によって生み出されており、人力によるカスタマーサポートの手間を必要最小限に抑えられています。
②リモートセンシング
国土交通省では、ドローン等を活用した写真測量・レーザー測量など、モノに触れずに情報を取得するリモートセンシング技術に力を入れています。一度に大量のデータを取得できるほか、撮影した範囲の経年劣化や異常検知にも活用されているのが特徴です。
撮影されたデータは実際に土木・建築といった分野で活用されており、検討の効率化を実現できるようになっています。
おわりに
AI開発をスタートするのなら、初心者から学習でき、開発期間を最小限に抑えられるPythonというプログラミング言語を活用するのがおすすめです。
ただし、Pythonについて学ぶ時間がない、自社で開発できるリソースがないとお悩みの方も多いでしょう。SOFTASIAでは、オフショア開発によるリーズナブルな開発支援を提供しています。もしお得にPythonのシステム開発を実施したいのなら、SOFTASIAまでご相談ください。