- クラウドアプリではなくWebアプリを作れば良い気がするけど何が違うの?
- クラウドアプリを作るとどういうことが良いのか知りたい
- クラウドアプリを開発しようと考えてるけど、何を気をつけたほうがよいかわからない
といった悩みや疑問がありませんか。
クラウドファーストと叫ばれる昨今。会社でクラウドアプリの開発を始める話がでてきますが、Webアプリと違いが気になるかと。
両方インターネットを通して使えるし、スマホでもWebアプリが見れるのならWebアプリでも良い気がしませんか。
しかし、今後の情勢を考えると、クラウドアプリを使ったほうが良い場面があるのです。
そこで、この記事ではクラウドアプリ開発を進めるか悩む方むけに、Webアプリとの違いやクラウドアプリ開発を始める前に知っておきたい課題を解説します。
この記事を読むと「クラウドアプリ開発を推進してつまづかない方法」がわかります。
目次
クラウドアプリとWebアプリの違いは
クラウドアプリとWebアプリの違いを言うと利用環境に大きな違いがあります。
クラウド上のデータを扱うことに差があるから。
具体的にいうとクラウドアプリとWebアプリには下記のような違いがあります。
サービス名 | クラウドアプリ | Webアプリ |
インターネット接続 | 必要(一部はオフラインでも使える) | 必要 |
利用環境 | ・Webブラウザ
・アプリのインストール |
Webブラウザ上 |
サービスの例 | ・zoom
・Evernote ・Dropbox |
・Google
・Amazon |
データの保存先 | クラウド | サーバー |
ソフトウェアのインストール | サービス提供側がやる | ユーザーがやる |
ソフトウェアの更新 | サービス提供側がやる | ユーザーがやる |
OS依存 | しない | する |
マルチデバイス | 対応
(他の端末から使える) |
非対応
(他の端末では使えない) |
アプリの拡張性 | サードパーティー製のものを使いやすい | サードパーティー製のものを使いにくい |
値段 | パッケージソフトより安価なものが多い | クラウドアプリでは高いものがある |
クラウドアプリはWebアプリのパワーアップ版と考えるのがよいでしょう。
次の章でもう少し詳しく特徴を解説していきますね。
クラウドアプリとWebアプリの代表的な違い3選
クラウドアプリとWebアプリの代表的な違いは下記の3つがあります。
- クラウドアプリは一部の機能をオフラインでも使える
- クラウドアプリは使う端末の制約が少ない
- クラウドアプリは機能の拡張やデータ利用が容易
ひとつずつ解説しますね。
クラウドアプリは一部の機能をオフラインでも使える
クラウドアプリはオフラインでも使える仕様にできるため。
一部のアプリではユーザーが使っているデバイスにデータが残る(キャッシュ)ようにしているので、オフラインでも利用可能です。
また、インターネットに繋げばオフラインで更新した内容がクラウド上にアップされます。
Webアプリの場合、インターネットに接続できないと使えないので、利用する時に制限があるので違いがありますね。
クラウドアプリは使う端末の制約が少ない
マルチデバイスに対応しているため。
使う端末がインターネットに接続していれば下記とおりOSや端末に依存せずに見れます。
- スマートフォン
- タブレット
- ノートPC
Webアプリの場合、インストールしたパソコンでしか見れないといった制約があります。
クラウドアプリは機能の拡張やデータの利用が容易
API統合がしやすいから。
クラウドアプリはサードパーティーのクラウドサービスにアクセスできるものが多いです。
一例として下記のようなことができます。
- JIraのメッセージをMicrosoft Teamsを経由してメッセージを送信する(参考:アトラシアン|自動化機能を Microsoft Teams と使用する)
- zoomで他サービスのストレージサービスのファイルを利用できる(参考:サードパーティのサービスと統合する)
クラウドアプリでは足りない機能を他社のサービスで補うことができますね。
クラウドアプリ開発の5つの課題
Webアプリと比べると便利なクラウドアプリですが、開発する場合には下記のような課題があります。
- クラウドプラットフォームに関する知識が必要
- クラウドアプリ開発に精通したメンバーの確保
- クラウドアプリの継続利用する際の費用面
- クラウド導入時のセキュリティ
- クラウドの運用負荷の増大
ひとつずつ解説しますね。
クラウドプラットフォームに関する知識が必要
クラウドプラットフォームごとに得意な点があるため。
一例として3大プラットフォームと呼ばれる下記3つの特徴を解説します。
サービス名 | Amazon Web Services(AWS) | Microsoft Azure(Azure) | Google Cloud(GCP) |
特徴 | 使っているユーザー数や実績が多い | Microsoft Ofiiceとの親和性が高さ | Google関連製品との親和性の高さ |
プラットフォームの優位性 | ・クラウドサービスの歴史が長い
・利用経験のあるエンジニアが多い ・ネットでの情報が多い |
・世界最大規模のグローバルネットワークによるパフォーマンスの高さ
・サイバークライムセンターを展開している高いセキュリティレベル |
・処理速度の速さ
・ビッグデータの解析や処理する機能 ・機械学習モデルの構築 |
おすすめな企業 | クラウドアプリ開発をスモールスタートしたい企業 | ・Windowsサーバーを利用している企業
・高いセキュリティレベルを求める企業 |
ビッグデータ、機械学習などの技術を使っていきたい企業 |
自社のサービスや利用しているシステムの状況によってクラウドプラットフォームを選択するとよいでしょう。
クラウドアプリ開発に精通したメンバーの確保
開発に関わるメンバーがクラウドに精通した知識とスキルが必要なため。
クラウドアプリ開発には下記のようなメンバーを確保する必要があります。
- クラウドプラットフォームの知識があるメンバー
- クラウドアプリ開発に必要なプログラミング言語が使えるプログラマー
- UI/UXを考えるデザイナー
開発メンバー間でしっかりと連携することがプロジェクトを成功させる秘訣です。
クラウドアプリの継続利用する際の費用面
クラウドサービスの使用量で費用が変わるため。
サービスの使用量が多いとコストがかかるので、下記のような対策が必要です。
- 日中と利用者が少ない夜間での使うサーバーのプランを変更して費用を抑える
- データサイズを小さくするデータ構造を考えて設計する
クラウドアプリ開発をする際に導入時のコストはもちろんのこと、継続するために運用面でのコストも考えるのが大切です。
クラウド導入時のセキュリティ
インターネットに接続して利用するため。
情報漏洩が恐ろしいこのご時世、Webアプリと同様にセキュリティ対策を取る必要があります。
まずはクラウドアプリ開発のセキュリティチェックすべき要件をまとめましょう。
チェックした要件をクラウドプラットフォームのベンダーに確認しつつ信頼できる環境を使ってください。
クラウドの運用負荷の増大
手軽にクラウドサービスを利用できるため。
クラウドは情報システム部門以外の部署の方でも簡単に利用できます。
下記のような問題が起きるリスクがあります。
- テストサーバーを増やし続け運用工数が増大
- データ量が増えサーバーの使用料金が上がる
そのため、クラウドを導入するなら導入後のルールなり、運用面も考えてから導入するとよいでしょう。
まとめ:クラウドアプリとWebアプリは違うもの。クラウドアプリ開発における課題を理解しつつ開発を進めよう
クラウドアプリとWebアプリには、主にクラウド上でデータを取り扱うかの違いがあります。
特にクラウドアプリとWebアプリには下記の3つの違いがあります。
- クラウドアプリは一部の機能をオフラインでも使える
- クラウドアプリは使う端末の制約が少ない
- クラウドアプリは機能の拡張やデータ利用が容易
Webアプリがパワーアップしたのがクラウドアプリです。
これからWebアプリを開発するならクラウドアプリを作るの方が開発しやすいでしょう。
しかし、クラウドアプリ開発を進める場合、下記のような注意点があります。
- クラウドプラットフォームに関する知識が必要
- クラウドアプリ開発に精通したメンバーの確保
- クラウドアプリの継続利用する際の費用面
- クラウド導入時のセキュリティ
- クラウドの運用負荷の増大
アプリ開発は導入時のことも大切ですが、作ったら終わりではありません。
運用後も見据えてクラウドアプリ開発を推進していきましょう。
SOFTASIAでは、あなたのクラウドアプリの開発をサポートしております。
どういった課題があるか、クラウドアプリ開発に精通した要員の確保など、無料で相談を受け付けておりますので、こちらから問い合わせください。
この記事がクラウドアプリとWebアプリの違いで悩んでいたかたの参考になれば幸いです。