- VRアプリを開発したいと考えているが、どうやって開発するかわからない
- VRアプリを開発する場合、費用はどのくらいかかるのか知りたい
といった悩みや疑問がありませんか。
昨今、VRのアプリや動画を目にすることがあるので、会社でも導入したいと考えませんか。
なんとなくしかVRのことがわからないし、どのように開発を進めていけばよいか悩むかと。
なんとなくでVR開発を進めると想定以上に費用がかかってしまいプロジェクトが失敗するリスクがあります。
そこでこの記事では「VRアプリの開発に必要なプログラミング言語や費用」を解説。
この記事を読むと「VRアプリを開発する全体感」がつかめます。
目次
VRとは
VRとはバーチャルリアリティ(仮想現実)の略です。
下記のような特徴があります。
- VRゴーグルを装着してバーチャルな世界に入れる
- 自分の意志で視点を変えることができる
- リモコン操作をして仮想現実内の展開が変わっていく
3D映像と違って限りなく現実に近い世界を体験することできます。
VRは大きく2種類
VRは大きく下記の2種類があります。
VRゲーム | 仮想現実の世界でプレイヤーが操作をして、ゲームを進める |
VR動画 | 360度視点で視聴者がみたい方向で動画を見れる |
ゲームか動画を開発するかで準備するものや作るものが変わるので、何を作るかを明確にしておきましょう。
参考:VR動画についてはYouTubeで「VR 動画」で検索すると見ることができますよ。
VRが使われている業界
一例ですが、VRは下記のような業界で使われています。
- ゲーム:VRゲームとしてバイオハザードやスターウォーズなどの世界を体験できる
- 医療現場:手術のシュミレーションや研修に使用
- 不動産:物件の内覧やモデルルームの設計に使用
- 音楽業界:ライブやコンサートの配信に利用
- スポーツ:テレビで見るカメラワークではなく360度視点で観戦できる
リアルな体験が求められるものは、VRの利用が増えていくでしょう。
VRアプリの開発に必要なもの
VRアプリの開発に必要なものは下記のものがあります。
- VRアプリ開発向けのパソコン
- VRゴーグル(HMD:ヘッドマウントディスプレイ)
- VR動画撮影機材
- VRアプリ開発のソフト
- VRアプリ開発のプログラミング言語
順番に解説しますね。
VRアプリ開発向けのパソコン
画像描写を行うGPU(Graphics Processing Unit)性能が高いものを選ぶとよいです。
VRでは画像の処理が重要だから。
パソコンを選ぶ目安としては下記のような指標があるとよいでしょう。
- VR Ready
- AMD VR Ready/Radeon VR Ready
具体的にはCPUやメモリでいうと下記のとおりです。
CPU | ・Intel Core i5-4590
・AMD Ryzen 5 1500X以上 |
メモリ | 8GB以上 |
GPU | ・NVIDIA GeForce GTX 1060
・AMD Radeon RX 590以上 |
作成するVRアプリにもよりますが、VRのヘッドセットを使うのに最低限なスペックと言われています。一つの目安としてパソコン選びの参考にしてください。
参考:VR対応のための必要最低限のスペック|パソコン工房
VRゴーグル(HMD:ヘッドマウントディスプレイ)
VRの世界を体感するならゴーグルが必須になります。
下記のような種類があります。
スマホ+簡易型ゴーグル | ・スマホをゴーグルにセットして見る
・安価なものが多い ・簡易的なVRしか体験できない |
気軽にVRを体験したい |
スタンドアロン型 | ・独立したVRゴーグル
・数万円の価格 ・単体で動画視聴やゲームができる |
気軽にクオリティの高いVRを体験したい |
PC接続型ゴーグル | ・ゴーグルはディスプレイで映像処理はPCで行う
・10万円を超えるものがある ・アプリ数の多さや画質の良さなどスペックが高い |
お金をかけてハイクオリティなVRを体験したい |
作成するVRアプリの内容でどのVRゴーグルを選定するかがポイントになるでしょう。
VR動画撮影機材
VRで動画を利用する場合、一例ですが下記の撮影機材が必要になります。
- 360度カメラ
- ドローン
- 魚眼レンズ
クオリティの高い動画を撮影するなら、VRの撮影に使えるスペックの撮影機材を買うとよいでしょう。
VRアプリの開発のソフト
VRアプリを開発する場合ソフトが必要です。
下記の2つがよく利用されています。
Unity | ・簡単なものならプログラミング言語が不要でVRを作れる
・個人用は無料で使える(プロ向けは有料) ・開発したものを販売しても手数料がかからない |
モバイルゲームなどスペックが低いもの |
UNREAL ENGINE | ・実写に近い本格的なVRが開発できる
・無料で始められる ・ゲーム販売をして100万米ドルが発生したら5%のロイヤリティがかかる |
ハイスペックなゲーム開発 |
作るVRアプリの人数や内容で使うソフトを分けるとよいでしょう。
VRアプリ開発のプログラミング言語
VRアプリ開発で使うプログラミング言語は下記のとおり。
Unity | ・C#
・JavaScript ・Boo |
UNREAL ENGINE | ・C++
・Unreal Script |
ポイントをいうとUnityはプログラミング言語がなくてもVRを開発できます。
より高度なVRを作る場合、プログラミング言語が必要。
また、Unityで使えるプログラミング言語でJavaScriptやBooは廃止が決まっており、実質C#一択なのが現状です。
VRアプリ開発の費用
VRアプリ開発の費用として下記の2パターンを紹介します。
- VRアプリ開発を個人か自社で行う
- VRアプリ開発を外注する
順番に解説しますね。
VRアプリ開発を個人か自社で行う
VRアプリ開発を個人か自社でやる場合は簡易なVRを作るのに最低限下記の費用がかかります。
- パソコン:10万円前後
- VRゴーグル:5万円前後
- ソフト利用料:Unityのプランによるが規模が少なければ無料
- 画像や動画を撮影する機材
- アプリストアでの配信:IOSアプリやAndroidアプリとして公開するなら3,500円〜15,000円ほど(米ドルなので為替レートによる)
- 開発メンバーや管理者の人件費や学習コスト
あくまでも簡易的なVRを作る最低限の概算費用です。
作業者が増えたり、VRアプリのスペックをあげると費用はもっと増えます。
開発経験が豊富なメンバーがいればコストは抑えられるでしょう。
VRアプリ開発を外注する
VRアプリ開発を他社に委託する場合、作る内容によって変わります。
費用感の目安は簡単なものなら数十万円でこだわったゲームだと、1,000万円は超えるでしょう。
しかし、自社開発を行うよりコストが抑えられる可能性があります。
外部の企業には機材が揃っていたり、ノウハウがあるから。
VRアプリの開発実績の多い会社は既に開発環境や要員が揃っています。
自社メンバーを一から教育したり、機材を揃える費用を考えると結果的に安くなる可能性がありますよ。
VRアプリ開発の将来性
VRアプリには将来性があります。
今後、需要が拡大していく見込みがあるからです。
株式会社矢野経済研究所の調べでは2027年までに2021年に出荷しVRに対応したゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)の出荷数が5倍(72万台→386万台)に増えるとの調査結果が出ています。
また、大容量の通信ができる5Gが増えてくることで、課題となる大容量データの扱いができ普及しやすくなると見込まれています。
会社としてもVRアプリ開発を進めていけば、今後売上アップが期待できるでしょう。
参考:XR(VR/AR/MR)360°動画対応HMD市場に関する調査を実施(2021年)|株式会社矢野経済研究所
まとめ:VRアプリの開発はやりたいことと予算をふまえて進めていこう
VRとは、バーチャルリアリティを指します。
主にVR動画やVRゲームがあり、徐々に利用している業界が増えてきています。
VRアプリを開発する場合、下記のものが必要です。
- VRアプリ開発向けのパソコン
- VRゴーグル(HMD:ヘッドマウントディスプレイ)
- VR動画撮影機材
- VRアプリの開発のソフト
- VRアプリ開発のプログラミング言語
VRアプリ開発する場合の費用も個人や自社でやる場合、上記の道具に加えて人件費がかかります。
会社にVRアプリを開発するノウハウがないとか、機材を揃えるのに予算がかかる場合は外注したほうがコストが抑えられるかもしれません。
どのようなVRアプリを作りたいかを明確にしてから、VR開発ができる企業にいくつか相談や相見積もりしてみるとよいでしょう。
VRには将来的に需要が拡大する見込みがあるので、VRアプリを開発すると今後売上や企業規模のアップが見込めるかもしれません。
SOFTASIAでは、あなたのVRアプリの開発をサポートしております。
どう開発を進めていけばよいのか要員のことなど、無料で相談を受け付けておりますので、こちらから問い合わせください。
この記事がVRアプリの開発方法や費用などが知りたかったかたの参考になれば幸いです。