「システム開発は”AWS”を利用するのが便利」だと聞いたことがある方も多いでしょう。では、AWSを利用するとどのように便利なのでしょうか。
この記事では、Amazonが提供するクラウドサービス「AWS」の特徴と、多くの企業がAWSを使ったシステム開発に注目している理由、そして利用するメリット・デメリットを解説します。AWSを深く理解するためにも、ぜひチェックしてみてください。
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目次
AWSとは?
「AWS(Amazon Web Service)」とは、大手ECサイトを運営するAmazonが提供するクラウドサービスのことです。世界中に設置された大規模サーバーを使って200種類以上のサービス・システムの開発ツールを提供しており、現在世界中の企業がAWSを利用しています。
AWSを利用していけば、主に次のようなサービス・システム提供がハイスピードで実施できます。
- 仮想サーバーの作成
- Webサイトの運用
- ビッグデータ分析
- システム開発環境の構築
- データベースの運用
- AI(機械学習)機能の利用
- 動画や画像などのコンテンツ配信
多種多様な機能を利用できることはもちろん、ハイスペックの機能が充実していることから、利用トラブルなどを感じずに安定したサービス提供を行えます。クラウドを通じて機能を利用できることから、導入といった初期費用を抑えられる特徴を持つAWSは、今や世界規模で利用されているクラウドサービスだと言えます。
多くの企業がAWSでシステム開発している理由
世界中の企業が注目しているAWSですが、いったいなぜ、利用企業が増え続けているのでしょうか。
ここでは、3つのポイントにわけて、その理由を詳しく解説します。AWSの魅力を理解するためにも、ひとつずつチェックしていきましょう。
①余計なコストがかからない「従量課金制」
AWSはコストを抑えつつ利用できる「従量課金制」が導入されています。使った分だけ料金を支払う従量課金制により、利用ユーザーは余計な出費をおさえつつ、必要な機能だけを利用できるのです。
従来、サービスやソフトウェアを提供する会社のなかには、まとめて購入するパック販売方法を採用している場所も多くあり、使わないものも一緒に購入するため、無駄なコストがかかります。
一方AWSの従量課金制なら、無駄を完全に削減できる魅力があります。コストをおさえつつハイパフォーマンスを期待できるため、多くの企業が注目しています。
②信頼性の高い「セキュリティ対策」
AWSは、世界各国に何百万もの顧客を抱えています。日本国内ではISO 27001という品質規格が設けられており、この規格に満足しています。
また、世界中のセキュリティ規制の条件もクリアしていることから、信頼性の高いクラウドサービスが提供されているとわかります。
AWSに搭載されたセキュリティはもちろん、その顧客の数こそが安全性を表現する要素となっており、多くの企業が安心してAWSを利用できるのです。
③最高クラスのサーバーを用いた「処理パフォーマンス」
AWSのクラウドサービスを動かすのは、世界各地に設置された最高クラスのサーバー機器です。高速処理を実現する機器により、世界中の企業が利用するにもかかわらずスムーズな利用が可能であること、また、処理速度も速く、サービス・システム開発にストレスを感じません。
自社でサーバーを用意した場合、スペック不足が問題になることも多いため、事前に用意された最高クラスのサーバーを利用できるのは、かなり魅力的なポイントです。
AWSでシステム開発するメリット・デメリット
AWSを利用してシステム開発を行いたいのなら、事前に利用するメリット・デメリットを理解しておくのがオススメです。
それぞれ重要項目を解説するので、どちらの情報にも目を通しておきましょう。
メリット
AWSを利用するメリットは次の通りです。
- クラウド利用ができるため、今使っているPCで対応可能
- サーバーの準備~運用といった手間がかからない
- 初期費用がかからない
200種類以上の機能を利用できることはもちろんですが、AWSの魅力は導入初期に掛かる費用や手間を抑えられるというメリットを持ちます。
もしゼロからシステム開発を行う場合、サーバーの準備の他にも様々な部分に費用がかかります。また、その準備にかかる手間も計り知れません。
これに対してAWSは全ての土台が整っている状態からシステム開発を開始できるため、費用や手間を抑えられます。
デメリット
AWSを利用するデメリットは次の通りです。
- 従量課金システムなので、毎月一定料金とは限らない
- サービスだけの提供なので、システム担当者が必要
従量課金制にはコストを抑えられるという特徴がありますが、逆に使うサービスや頻度が高ければ、コストが逆転する可能性を持ちます。実際に利用した場合、どれくらいの費用がかかるのかをしっかりと検討していくのがオススメです。
また、AWSはサービス提供のみを行っていることから、開発のノウハウを持つ「システム担当者」が必要です。企業の中にシステム担当者がいない場合は、外部に依頼する必要があるので、こちらも注意しておきましょう。
AWSによるシステム開発の事例3選
AWSを利用することによって、サービス・システム開発が楽になることが分かります。では、具体的にどのようなシステム開発ができるのでしょうか。
さいごに、AWSを使って実施された事例を3つ紹介します。AWSを使った今後の方針を決めるためにも、事例を詳しく見ていきましょう。
①任天堂株式会社
大手ゲームメーカーの「任天堂株式会社」は、AWSのデータベースサービスを利用してゲームアプリ「マリオカート ツアー」を世界に配信しました。
Amazon Auroraというデータベースを利用することによって、世界配信にも耐えられるパフォーマンスとスケーラビリティを確保し、開発の運用工程を大幅に削減しています。
②静岡県浜松市
日本の市町村である「静岡県浜松市」では、デジタルスマートシティの実現に向け、AWSを使って行政サービスの基盤である「都市OS(データ連携基盤)」を構築しました。
自治体のプラットフォームとして適用されたことはもちろん、官公庁でも利用されるサービスであることから、多くの企業から信頼性が高まっています。
③HONDA
大手自動車メーカーの「HONDA」は、コンテンツ配信のネットワークをAWSのAmazon CloicFrontに移行して、コストパフォーマンスを改善しました。
以前まで利用していたネットワークに対し、Amazon CloicFrontは拡張性や可用性に優れ、柔軟に利用できることが評価されています。
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AWSは大企業のみならず、中小企業でも広く導入されています。今や欠かせないクラウドサービスであることから、AWSを利用して開発を検討してみてはいかがでしょうか。
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