- ARアプリの開発に挑戦してみたいが、正直よくわかっていない
- ARアプリをどういった流れで進めていけばよいか知りたい
といった悩みや疑問がありませんか。
ARアプリを活用している企業が増えてきており、あなたも「ARアプリの開発をしたい」と考えませんか。
なんとなくしかARアプリの開発をしたことがないので、何をどうやればよいか悩むかと。
あなたが作りたいと思うARアプリの開発するだけでは、リリースしても失敗する可能性があります。
そこで、この記事では「ARアプリ開発の初心者向けにARアプリ開発のポイント」を解説していきます。
この記事を読めば「初心者でもARアプリ開発に失敗しないポイント」がわかります。
目次
ARアプリの種類
ARアプリの種類は下記のとおり。
- ロケーションベースAR
- ビジョンベースAR(画像認識:マーカー型)
- ビジョンベースAR(空間認識:マーカーレス型)
一つずつ解説しますね。
ロケーションベースAR
GPSをベースにARを表現する技術です。
位置情報と一緒に磁気センサーや加速度センサーを利用したアプリが多く開発されています。
代表的なARアプリは下記のとおり。
- ポケモンGO
- GoogleMAP
アプリ上ではGPSで定められた場所に所定のAR(ポケモンGOで言えばポケモン)が表示されます。
ロケーションベースARが上手に活用されていますね。
ビジョンベースAR(画像認識:マーカー型)
読み取る対象(マーカー)にARオブジェクトが表示されます。
「ARマーカー」と呼ばれる画像やバーコードにカメラをかざすとARが表示されます。
一例として、画像とQRコードが一緒になっており、QRコードを読み取ると画像が動くものが多いです。
よくプロフィールや商品紹介などで使われますね。
ビジョンベースAR(空間認識:マーカーレス型)
カメラのセンサーを使って空間を認識して、ARを表示させます。
スマートフォンを使ってカメラに写っている壁や床などを認識して、ARのオブジェクトを配置。
代表的なものは下記のARアプリがあります。
- Amazon「ARビュー」
- IKEAの「IKEA Place」
特定のマーカーがないため、好きな位置にARオブジェクト(例では家具)を置けるので自由度が高く使えるのが良い点です。
ARアプリ開発の流れ
ARアプリ開発の流れは下記のとおり。
- 企画や要件を決める
- 開発環境を決める
- ARアプリの開発に使うソフトウェアを決める
- 開発の体制を決める
- 設計・プログラミング
- テスト
- リリース
一つずつ解説しますね。
企画や要件を決める
どのようなARアプリを提供するかコンセプトを明確にしましょう。
届けるユーザーのことを考えないとアプリ開発は失敗するから。
自分達で素晴らしいと思ったアプリでもユーザーに届かないと開発が失敗に終わります。
ユーザーにどんな悩みがあるかを考えて、ARアプリでどう解決できるか検討するとよいでしょう。
企画段階で気をつけたいこと
法令を遵守することです。
特に下記のことに気をつけてください。
- 個人情報を取り扱うため利用規約を明確にする
- 情報漏洩しないようにセキュリティ対策をする
- ARアプリが著作権違反にならないようにする
法令に違反するとあなたや会社の信頼度が下がる恐れがあります。
開発環境を決める
ARアプリを開発する場合、IDE(統合開発環境)を準備してください。
プログラミングやARオブジェクトの作成が必要となるため。
ARアプリ開発でよく使われるIDEには下記のものがあります。
IDE | 特徴 | プログラミング言語 |
Xcode | ・Apple製品向けのIDE
・Androidアプリも開発可能 ・使えるのはMacのみ |
・swift
・Java ・Pythonなど |
Android Studio | ・Googleが提供するIDE
・Androidアプリ専用 ・WindowsでもMacでも使える |
・Kotlin
・Java ・Rubyなど |
Unity | ・Unity Technologiesが提供するIDE
・簡単なゲームならコーディング不要で作れる。難易度が高いものはコーディング必須。 ・WindowsでもMacでも使える |
・C# |
作るARアプリや要員のスキルを鑑みてIDEを決めるとよいでしょう。
どのIDEを使えばよいか悩む場合、ARアプリ開発ならUnityからスタートするのがおすすめです。
簡単な開発なら「無料」ですし、コーディングが不要で作れますよ。
ARアプリの開発に使うソフトウェアを決める
IDEに続いてARを利用するプラットフォームを使いましょう。
効率的にAR開発をできますよ。
よく利用されるAR開発のプラットフォームには下記のものがあります。
ARToolKit | ・ARToolworks社が提供するAR開発プラットフォーム
・MacやWindowsなどさまざまなOSで利用可能 |
Amazon Sumerian | ・AWSが提供するARプラットフォーム
・ブラウザがあればソフトウェアやプログラミングなどの専門知識がなくてもできる ・AndroidとiOSの両方で利用可能 |
Apple ARKit | ・Apple社が提供するARプラットフォーム
・平面検出や明るさ検知などができる ・iOS用のARライブラリ |
Google ARCore | ・Googleが提供するARプラットフォーム
・モーショントラッキング機能が強み ・AndroidとiOSの両方で利用可能 |
Spark AR Studio | ・Facebookが提供するARプラットフォーム
・FacebookやInstagramのAR開発に強い |
Snapchat Lens Studio | ・Snapchatが提供するARプラットフォーム
・顔を変形させたり画像を装飾するのが得意 ・スマートフォンやパソコンで使える |
Vuforia | ・画像認識型のマーカー型とマーカーレス型に対応
・サンプルが豊富で初心者でもやりやすい ・AndroidとiOSの両方で利用可能 |
どういったサービスを作るかでプラットフォームを選定しましょう。
ARアプリ開発の初心者向けにはVuforiaがおすすめです。
サンプルが多く初心者でもARアプリを作りやすいと評判です。
開発の体制を決める
個人や自社内でできるかがポイントです。
開発経験が少ないのに、難易度が高いARアプリを作るのは厳しいため。
まずはスモールスタートで簡単なARアプリを開発して徐々にスキルをつけていくとよいでしょう。
しかし、ARアプリとしてアイデアがありなるべく早く開発したいと考える場合があるかと。
そのような場合、最初は外注するのがおすすめです。
ARアプリの開発に長けた要員が確保できると、企画で作りたいと考えたアプリの作成がスムーズに行えるから。
あなたができないことは周りに頼ると早く解決できるでしょう。
外部にお願いすると、あなたが作れるか心配かもしれません。
対策としては開発するなかでノウハウをためていけばよいかと。
いずれ内製化できますよ。
設計・プログラミング・テスト
ARアプリの要件や体制まで決めたら設計や開発のスタートです。
下記のように設計を詰めつつ、必要に応じてコーディングしたり、テストで確認しましょう。
- ARアプリは2Dか3Dか
- 2D/3Dのグラフィックデザイン
- ARアプリに表示するオブジェクトやアニメーションの作成
- アプリ内への配置
- オブジェクトが動作するためのコーディング
どのようなARを提供するかが大切なので、ユーザー視点で作業を進めていきましょう。
テスト公開・リリース
開発環境でテストして問題がなければ、本番に近い環境でテスト公開しましょう。
本番の環境でしっかり動作しないとリリース失敗になるから。
実際にユーザーが操作するイメージでテストしましょう。
テスト公開して問題がなければリリースです。
アプリとしてユーザーにダウンロードしてもらえるように下記のようなストアに公開申請してください。
- App Store
- GooglePlay
- Magic Leap
無事に審査が通れば新規開発の終了です。
リリース後はダウンロード数やどういった利用者が使っているか分析してください。
改善したりバグがあれば修正などをして運用していきましょう。
まとめ:ARアプリの開発はスモールスタートで進めましょう
ARアプリの開発を進めるなら、下記のようなどういったARを使うか知っておきましょう。
- ロケーションベースAR
- ビジョンベースAR(画像認識:マーカー型)
- ビジョンベースAR(空間認識:マーカーレス型)
ARアプリ開発の流れは下記のとおり。
- 企画や要件を決める
- 開発環境を決める
- ARアプリの開発に使うソフトウェアを決める
- 開発の体制を決める
- 設計・プログラミング
- テスト
- リリース
アプリ開発を成功させるポイントは、ユーザーのどのような悩みを解決するアプリを作れるかです。
個人や自社内でやる場合はスモールスタートで簡単なARアプリを作ってみるとよいでしょう。
もしアイデアがあるが作るのが難しい場合は外注すると、アプリの早期リリースや今後のノウハウが蓄積できますよ。
SOFTASIAでは、あなたのARアプリの開発をサポートしております。
どう開発を進めていけばよいのか要員のことなど、無料で相談を受け付けておりますので、こちらから問い合わせください。
この記事がARアプリ開発の種類や流れを知りたかったかたの参考になれば幸いです。