- IoTアプリケーションを開発したいが、何が必要かわからない
- IoTアプリの開発を始めるなら、どのような流れでやればよいか知りたい
- IoTアプリの開発を進める時の注意点があれば把握しておきたい
といった悩みや疑問にお答えする記事です。
IoTアプリケーションを開発する企業が増えており、業務の生産性向上やさまざまなユーザーを獲得しているのをご存じでしょうか。
自社でも開発をしたいと考えますが、IoTアプリケーションの開発を始めればよいのか悩みませんか
そこで、この記事ではIoTアプリケーションを開発するための基本構成や開発の流れを紹介しております。
後半ではIoTアプリケーションを開発する際の注意点を紹介しているので最後までチェックしてみてください。
目次
IoTアプリケーション開発するための基本構成
IoTアプリケーションを開発するための基本構成は下記のものがあります。
- IoTデバイス
- ネットワークインフラ
- クラウドプラットフォーム
- データ分析ツール
一つずつ解説しますね。
IoTデバイス
IoTデバイスはインターネット上でデータを収集・送信する「モノ」です。
一例ですが下記のようなものがあります。
- スマートサーモスタット
- セキュリティカメラ
- ウェアラブルデバイス
IoTデバイスには身近にあるものが多いです。
ネットワークインフラ
ネットワークインフラはデバイス同士をネットワークで接続するものです。
一例としてWi-FiやBluetoothがあります。
IoTデバイス間でデータをやりとりするために、通信企画やプロトコルなどを考慮して開発する必要があります。
クラウドプラットフォーム
クラウドプラットフォームはIoTアプリ開発をするために必要な環境です。
IoTアプリケーションを開発する際に下記のことに利用します。
- ストレージ
- ネットーワークを経由しての処理
- リモートサーバー
- サーバーのネットワーク
自社内でサーバーを構築(オンプレミス)するよりも、クラウドベンダーのプラットフォームを作るとインフラ周りの構築が容易になることやコストを抑えることが期待できます。
データ分析ツール
IoTデバイスから収集したデータを分析するためです。
そのためにはデータを可視化することや、統計的に分析を行います。
データ分析をするには、専用のツールを使う技術力やデータを分析する知見が必要です。
IoTアプリケーションは、インターネットを介してIoTデバイスからのデータを収集、分析することで、さまざまなタスクを実行できます。
基本構成を知りつつIoTを開発するとさまざまな業務を改善できます。
続いてはIoTアプリケーションを開発する時の流れを解説していきます。
IoTアプリケーション開発の流れ
IoTアプリケーションは下記のようなプロセスで開発を進めていきます。
- 解決したい課題を明確にする
- システム構成を設計する
- ハードウェアを選定する
- ソフトウェアを開発する
- テスト
順番に解説します。
解決したい課題を明確にする
課題を明確にしないとIoTアプリの開発がうまくいかないからです。
IoTアプリケーションを開発することで、どのようなビジネスニーズを満たすことを目的としているかを明確にしてください。
この段階で大切なことは下記のとおりです。
- 課題を解決することで得られるメリット
- アプリケーションを利用するターゲットユーザーを特定
ターゲットユーザーの悩みを解消するIoTアプリを作ると利用されやすくなるでしょう。
システム構成を設計する
課題を解決するためにどのようにIoTアプリケーションを構成するか検討が必要です。
システム構成を決めるうえで重要なことは下記のとおりです。
- どのようなデバイスを使用するか
- どのようにデバイスを接続するか
- どのようなプロトコルを使用するか
解決したい課題をふまえつつシステム構成を検討しましょう。
ハードウェアの選定
システム構成をしたらIoTアプリケーションを構成する各種ハードウェアを選定します。
ハードウェアを選定するポイントは下記のとおりです。
- スペック
- 性能
- 価格
- 信頼性
使いやすさをポイントに目的にあった適切なハードウェアを選定しましょう。
ソフトウェアを開発する
IoTアプリケーションを動かすためのソフトウェアを開発します。
ソフトウェア開発のポイントは下記のとおりです。
- デバイスのセキュリティやデータの保護
- 可溶性の確保(常に使えるようにするため)
- 低いエネルギーでも使えるパフォーマンス
IoTのソフトウェアは、常にインターネットに接続することが前提になります。
ネットワーク関連は注意して設計しましょう。
テスト
選定したハードウェアと開発したソフトウェアを繋げてテストが必要になります。
単体テストや結合テストもしますが、IoTアプリケーションでは特に下記のテストが重要です。
- 期待する性能を発揮しているかを確認するパフォーマンステスト
- ちゃんと保護されているかを確認するセキュリティテスト
- 使いやすさをみる使用性テスト
IoTデバイスを使ったうえで、実際に使った時のイメージをしつつテストしましょう。
Iot アプリケーション開発の注意点
IoTアプリケーションを開発するなら、下記のような様々な注意点があります。
- コンプライアンスが守られているか
- ネットワークに可用性があるか
- パフォーマンスがよいか
一つずつ解説しますね。
コンプライアンスが守られているか
様々なデータを扱うので、情報漏洩すると企業の信頼を失うリスクがあるからです。
下記のような点には注意してください。
- 個人情報を扱う場合、個人情報保護法に準拠しているか
- 健康や医療に関する情報を扱うなら医療法に準拠しているか
昨今はコンプライアンスが守られているかチェックが厳しいので、違反しないように開発をしましょう。
ネットワークに可用性があるか
常にネットワークに繋げておかないとIoTとしての役割を果たさないからです。
障害が起きた際にネットワークに繋がらないとユーザーから使えないとクレームを受ける可能性があります。
可用性をよくするために障害が発生した際に代替となるサーバーを使う考慮を加えましょう。
パフォーマンスがよいか
IoTアプリのパフォーマンスが悪いとデータがうまく取れない可能性があるからです。
デバイスが所定の性能を発揮できず動作が不安定になってしまいます。
Iotアプリのパフォーマンスを向上するには下記のような取り組みをするとよいでしょう。
- スマートデバイスのスペックや性能を上げる
- アプリのコードを最適化する
- スマートデバイスとの通信を最適化する
IoTデバイスが正しく動作するように性能をよくする設計や開発をしましょう。
まとめ:注意点を踏まえつつ快適に使えるIoTアプリケーションを開発しよう
IoTアプリケーションを開発するならユーザーが悩みを解決するために快適に使えるようにしましょう。
IoTアプリケーションの基本構成は下記の通りです。
- IoTデバイス
- ネットワークインフラ
- クラウドプラットフォーム
- データ分析
IoTアプリケーションを開発する流れは以下の順でやるとよいでしょう。
- 解決したい課題を明確にする
- システム構成を設計する
- ハードウェアを選定する
- ソフトウェアを開発する
- テスト
また、IoTアプリケーションを開発するなら下記の注意点があります。
- コンプライアンスが守られているか
- ネットワークに可用性があるか
- パフォーマンスがよいか
設計時に考慮を忘れずに、要件が満たせているかしっかりテストしましょう。
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この記事が「IoTアプリケーション開発の基本構成や流れ」を知りたかった方の参考になれば幸いです。